認証と認定の違い

国際市場において円滑に経済取引を行っていくには、相互理解、互換性の確保、消費者利益の確保などを図ることが重要であり、いずれが欠けても取引上大きな障害となります。このため、国際標準化への取り組みを背景とする国際適合性評価の適用は極めて重要なことです。このために認証、認定という言葉を使いますが、従来、国や地方自治体の許認可に関連して使われてきた言葉の使い方と、ISOの適合性評価での使い方ではやや異なっていますので、ISOの関係での使い方について以下に説明します。

認証:

製品・サービス・プロセスの受け渡しを当事者である供給者と購入者の間で合意した要求事項、あるいは公開規格を基準にして行う場合、客観性のある適合性評価が必要になります。この場合は、取引当事者とは独立した第三者(Third-party)が行うことになります。「製品、プロセス、サービスが特定の要求事項に適合していることを第三者が文書で保証する手続き」を「Certification」といい、日本では「認証」という言葉をあてることにしています。「認証」というと行政による許認可を思わせる印象がありますが、行政行為とは一線を画しますので、「第三者評価」、「客観性」を理解するためには「証明」と言った方が素直に理解しやすいとも思います。

適合性認証の概念
               

なお、ISO9001やISO14001のようなシステム規格への適合性を証明する場合、「認証」の代わりに審査登録(Registration)ということもあります。これは、特に、賠償責任の追及が激しい米国で、「Certification」と言った場合の責任追及を問題を起こした企業と連座して受けることを懸念した結果です

認定:

第三者機関が行う認証に、偏りがあったり、不正確であったりしては、いろいろと不都合なことが生じます。このため、権威ある機関がこれらの認証機関を審査し、認証を遂行する能力のあることを公式に承認する行為が必要となります。言い換えると、第三者証明行為を行う機関の信頼性を評価する機関の信頼性を評価する行為です。この行為を「Accreditation」と言い、日本では認定ということにしています。マネジメントシステム審査機関、試験所、検査所、要員認証機関などが認定を行う機関に当たります。

認証機関認定の概念

        

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