品質方針について

品質方針については、一般には、不良品ゼロとか顧客苦情ゼロといった、組織が目指す品質活動の到達目標の方向というような認識が見られます。
しかしながら、箇条5.2.1では、b)で品質方針は「品質目標の設定のための枠組みを与える」ことを要求しています。ここでの「品質目標」は箇条6.2でいう「品質マネジメントシステムに必要な,関連する部門,階層及びプロセスにおいて確立された品質目標」を指しています(「品質目標について」の項参照)。関連各部門,階層及びプロセス、即ち,営業部門、設計・開発部門、製造・サービス提供部門など、それぞれのプロセスが目指す品質目標です。その品質目標を決めるためには、まず組織の構造の大枠と担当のミドルマネジメントを決め、それぞれのミッションと相互関係を設定し、それによりそれぞれのミドルマネジメントにロアーマネジメントの役割を決めさせるための組織の大枠を決めなければなりません。
「品質方針」はこのような組織活動の大枠を決定するもので、組織の品質マネジメントシステムをモデル的に示す三層の三角形の最上位の、トップマネジメントが責任を持たねばならない部分に相当し、2008年版では品質マニュアルとも説明されて来た部分です。

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