品質目標について

ISO9001:2015では、品質目標について「組織全体の品質目標」ではなく、箇条6.2.1で「品質マネジメントシステムに必要な,関連する部門,階層及びプロセスにおいて品質目標」を確立しなければならないと規定しています。もちろん、中小規模の組織は、大規模の組織の組織と同じにはできませんから、中小規模なりの組織構造の上で対応することが必要です。
更に、同箇条のc)で「適用される要求事項を考慮に入れる。」ことを要求しています。この時に「適用される要求事項」は製品・サービスの品質要求事項ではなく、この品質マネジメントシステム規格の要求事項の内で、部門、部署、プロセスの活動に関連する適用可能なマネジメントシステム要求事項のことを意味しています。もちろん、d)で「製品及びサービスの適合,並びに顧客満足の向上に関連している」ことの要求は有りますが、これは製品・サービスの要求事項に関連する品質目標を設定することの要求ではありません。この規格で要求しているのは、箇条4.2で要求される顧客の品質マネジメントシステムへの期待に関連する品質目標だと言うことです。
ですから、箇条6.2.1に規定されている品質目標は、関連部門、階層、プロセスの製品・サービス実現のための営業、設計・開発、調達、製造・実現、検査、物流などの部門、部署の活動の取り組み目標のことを意味しています。
顧客のQMSへの期待とは関係ない目標、例えば『生産性向上』などの目標を掲げることを規格が禁じている訳ではありません。それは組織の自由で考えていただければ良いのです。
この箇条6の取り組み目標に基づく個々の具体的な製品・サービスの実現のための目標、計画については、箇条8.1で要求されています。

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