組織の発生と成長

組織の役割分担の進化

組織の中で実業務を遂行するのは作業者ですが、業務が簡単で少数の作業者で遂行できる場合は、管理階層が発生せず、一人一人の職務が自己完結的で、調整が必要な場合も作業者間の直接的なやり取りで行われます。従って、組織のマネジメントは不要です。しかし、組織が成長して複雑化して職務の割り当てが必要になると、管理監督の必要性が高まって職業的な管理階層が生まれます。この初期には、管理階層は直接的な監督者(スーパーバイザー)による一階層ですが、やがて管理監督者数が増えて行くと管理者の管理者が発生し、管理階層が多層化してきます。こうして、ロアーマネジャー、ミドルマネジャー、トップマネジャーの階層が生まれます。そして、管理の職能自体が複雑化すると、垂直的な階層分化だけでは対応できなくなり、ミドルやロアーマネジャーの活動プロセスの一部が標準化され、共通化され、分離されて、会計事務や組織事務、保守業務などのサービススタッフ部門が編成されます。また、業務のアウトプットの共通性に着目した標準化が取り込まれて、事業部制組織が発生します。そして、事業部制が一般化すると、事業部間の調整を行う本社の役割が大きくなり、トップマネジメントは事業部から切り離されて全社的職務を担うようになります。そして、トップマネジメントの職能の一部がマネジメントのスペシャリストやプロフェッショナルで補完されるようになります。さらに組織が大きくなると、意思決定の迅速性や規模の拡大効果を求めて、分社化やM&Aが行われるようになります。

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