ISOとは

ISOは国際標準化機構の略称です

「ISO」とはジュネーブに本部を置く国際標準化機構(International Organization for Standardization)のことで、1946年に設立されて以来、製品の品質、性能、安全性、寸法、試験方法などに関して、国際的な標準を作成するための活動を行っています。経済活動の国際化が進展し、国際市場において円滑に経済取引を行っていくために、相互理解、互換性の確保、消費者利益の確保などを図ることが重要になり、このためにISO、IEC(国際電気標準会議)やその他の国際標準化機関の発行する国際標準の重要性が増大しています。
メンバーになっている各国の標準化機関は政府代表ではないので、発行される標準(規格)には各国が従うべき強制力はなく、任意の標準です。けれども、各国の代表的な標準機関が合意しての標準ですから、各国は国内規格をISO標準に整合化することを期待されています。

製品標準化からマネジメントシステム標準化へ

1980年中頃までは製品品質などに焦点を合わせて標準化を進めてきましたが、欧州の市場統合が議論されるなど、製品の国際取引が活発になると、製品品質を標準化して最初にサンプリングして検査するだけでは済まなくなりました。
継続的に標準に適合した製品を供給できる、されるという信頼関係を担保することが必要となり、1987年に品質のマネジメントシステムを国際標準化したISO9000シリーズが発行されました。これが市場の国際化の進展に合わせ爆発的な注目を浴びたことから、ISOの存在が一般にも広く知られるようになりました。そして、ISO9000シリーズの成功の結果、品質以外でもマネジメントシステムの国際標準化が議論されるようになりました。

個々の企業の詳細設計が大切です

ただ、気を付けておきたいのは、マネジメントシステム関連のISO標準の場合、標準での要求は実質的にはお客様からの生産者に対する要求です。そして、要求されていることの実際は対象となる組織の規模や歴史、あるいは行っている事業内容や個人の特殊専門技能への依存度、お客様などの利害関係者などの環境が千差万別で、それらの違いを無視した標準化はできないので、ISO標準として規定できるのは原則論だけです。具体的にどう社内規定化をするかはそれぞれの組織の腕にかかっています。つまり、ISO標準は基本設計要求みたいなもので、詳細設計は組織に任されているということです。ですから、要求に対する個々の組織の答えを示したものがシステム文書、特にマニュアルだと考えれば適切です。ISO標準のオウム返しをしたようなシステム記述は避けていただきたいものです。

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