文書化について

ISO9001の神髄は文書化とそのための文書管理だという誤解があり、文書ばかり多い品質マネジメントシステムを構築される例が多いので、2000年改定の折りに文書化が絶対必要なわけではないということを明示するように規定が変わりました。そして、ISO9001が義務的に要求している文書は、品質マニュアル以外は、文書管理、記録管理、内部監査、不適合製品管理、是正処置、予防処置の6種類に絞られました。そして、これら6種類の文書についても、独立の手順書として存在しなければならないわけではありません。たとえば品質マニュアルに記述することができればいいということです。
ただ、これら以外にも、組織が必要と判断した手順書、指示書を持つように規格は求めています。組織に判断が任されているから、我が社は不要と宣言しよう、というような恣意的な考え方は適切ではありません。常識的に必要な文書、お客様の目から当然に必要と見られる文書があるはずです。客観的に判断するようにするといいでしょう。
なお、マニュアルという言葉は、機器操作マニュアルのようなイメージを持ってしまいますが、ISOのマネジメントシステム標準では全く異なった使われ方をしていることに注意が必要です。また、手順書という言葉も、機器操作手順書などを連想させますが、ISOのマネジメントシステム標準ではシステム手順書という意味で使われており、部門間の指示・情報のやりとりの仕方を指す意味で使われています。部門内での仕事や操作をするための文書は、通常、指示書と呼ばれています。

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